お荘厳 (お仏壇の飾り方) 臨済宗

臨済宗の概略, 年中行事

唱名南無釈迦牟尼仏 (なむしゃかむにぶつ)
経典般若心経, 観音経, 大悲呪, 座禅和讃 (特定の経典ではなく、全ての仏典が読まれるとも言えます)
  • 修正会 (1月1日〜3日)
    元旦の早朝から三日間に渡って行われる祈祷法要です。
  • 春・秋の彼岸会
    お彼岸は、彼岸に到達する為の六つの実践徳目 (布施, 持戒, 精進, 忍辱, 禅定, 智慧) を行うべきものです。
  • 盂蘭盆会
    お釈迦様のお弟子の一人、目連尊者が、餓鬼道において苦しんでいた母親をお救いになったという「盂蘭盆経」の教えにちなんで先亡供養を行います。

臨済宗の本山

宗派開山所在地
妙心寺派無相大師京都市右京区花園妙心寺町
建長寺派大覚禅師神奈川県鎌倉市山ノ内
円覚寺派仏光国師神奈川県鎌倉市山ノ内
南禅寺派大明国師京都市左京区南禅寺福地町
方広寺派円明大師静岡県引佐郡引佐町奥山
永源寺派正燈国師滋賀県神崎郡永源寺町
仏通寺派大通禅師広島県三原市高坂町許山
東福寺派聖一国師京都市東山区本町
相国寺派夢窓国師京都市上京区今出川通烏丸東
建仁寺派栄西禅師京都市東山区大和大路通四条下
天竜寺派夢窓国師京都市右京区嵯峨天竜寺
向嶽寺派大円禅師山梨県塩山市於曾
大徳寺派大灯国師京都市北区紫野大徳寺町
国泰寺派聖光国師富山県高岡市太田

お仏壇の正しい飾り方 (お荘厳)

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  1. ご本尊 (ごほんぞん) :
    臨済宗では、ご本尊を特に定めていませんが、お仏壇では各派とも釈迦牟尼仏をご本尊としています。
  2. 脇侍 (わきじ) :
    ご本尊に向かって右側に達磨大師のお掛軸、又は木像をおまつります。妙心寺派では開山 無相大師の御影像をおまつりします。
  3. 脇侍 (わきじ) :
    ご本尊に向かって左側に観世音菩薩のお掛軸、または木像をおまつりします。妙心寺派では花園法皇の御影像をおまつりします。
  4. 吊灯籠 (つりとうろう) :
    お宮殿の両側に一対つるし、ご本尊のお姿を明るく照らすために用います。
  5. 瓔珞 (ようらく) :
    仏像の頸や肘、脚などを飾る珠玉や貴金属で編んだ装身具のことですが、宮殿の僧職として用います。省略されることもあります。
  6. 仏器 (ぶっき) :
    お仏飯を盛る器をいいます。朝のおつとめの前にお供えし、正午にはお下げ致します。普段は一つですが、丁寧な場合には三つまでお供えします。
  7. 茶湯器 (ちゃとうき) :
    お茶、お湯、お水をお供えする器で、普段は一つですが、丁寧な場合には三つまでお供えします。
  8. 打敷 (うちしき) :
    装飾用の長方形の織物です。お釈迦様の御座所を飾ったと言われています。お正月・お盆・お彼岸・年忌法要などの重い法要の時のみ用います。
  9. 高杯 (たかつき) :
    ご仏前の左右に置いて、お菓子や果物をお供えします。足の高いお皿にあたるものです。
  1. 五具足/三具足 (ごぐそく/みつぐそく) :
    燭台・花瓶・香炉のことを三具足と呼びます。五具足では燭台,花瓶が一対ずつになります。
    • 燭台 (しょくだい) :
      蝋燭立てのことです。正式には一対でお飾りします。蝋燭の光は如来の知恵の光を象徴するものです。
    • 花瓶 (かひん) :
      古来インドで香水を入れるのに用いた宝瓶を象っています。生花または金蓮花をお飾りします。
    • 玉香炉 (たまこうろ) :
      お香を焚く器です。
  2. 香盒 (こうごう) :
    お香を入れる器です。
  3. お位牌 (おいはい):
    お位牌は、亡くなった方の戒名や没年月日を記してお仏壇におまつりします。いわば個人の象徴になります。四十九日までに塗りの本位牌をつくり、忌み明けからは本位牌をお仏壇にお祀りします。五十回忌が過ぎれば祖霊に合祀します。本位牌を新たにお仏壇にお祀りする時は、開眼法要を行い、お寺のお坊様に入魂のお経を上げて頂きます。
  4. 過去帳,過去帳台 (かこちょう,かこちょうだい) :
    過去帳には亡くなられた方の戒名や俗名、亡くなった年月日を記します。
  1. 霊膳 (れいぜん) :
    法要などで一汁三菜の精進料理を仏様、ご先祖様にお供えする時に使うものです。霊膳は料理を盛りつけ後、仏前にお箸が向くようにお膳を回してお供えします。霊膳は法事、命日、盆、彼岸、お正月などにお供えします。
  2. 前香炉 (まえこうろ) :
    お線香立てのことです。お線香は心身を清浄にするためのものです。少量でも良質のものが好ましいとされています。
  3. 鑰 (りん) :
    おつとめをする時に用いる「かね」を鑰といいます。重要な荘厳具です。
  4. 撥 (ばち) :
    鑰を打つ棒で、おつとめの時以外は鑰の中に正面を向けて置きます。
  5. 鑰台 (りんだい) :
    鑰を置く台を鑰台と言います。
  6. 木魚 (もくぎょ) :
    木魚は読経用の打楽器です。表面に玉鱗(一身二頭の竜頭)が掘られています。魚が常に目を開いていることにちなみ、怠惰の戒めとして魚板を叩いたことから、これが変形して木魚になりました。
  7. 経机 (きょうづくえ) :
    お経の本や香炉、鑰を置く机のことです。

お数珠

臨済宗の数珠掛け方

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